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書斎かふぇ じょうじあん・・・・
このような場所を作ってみたいと思い、また実際に手掛けることとなるには、様々な動機、要因や縁に運があるわけですが、そのひとつとなったのが、この一冊の本・・・・ ![]() 原題は「THE GREAT GOOD PLACE」、邦訳では「サードプレイスーとびきり居心地よい場所」と題されています。 米国の社会学者であるレイ・オルデンバーグが著した研究書(というよりは評論か)ですが、一昨年秋、ふとしたことからみすず書房より刊行された邦訳版を手に取りました。 本と出合うおおよそ一年前、勤務する職場でひとつの新しい事業にかかわることになりました。それは勤務先に所縁のある或る個人の業績を顕彰する記念館を立ち上げるというものでした。 準備期間は半年、とにもかくにも我武者羅に何とか格好をつけ開館にこぎつけましたが、さあその運営のコンセプト、特に事業活動の柱をどうするのか、利益効率をまず考慮するというところとは違う立ち位置にありましたから余計に悩みます。 そんな悩める開館から四か月も経った秋も深まる頃(開館は梅雨が明けようかという七月初旬でした)、この本と巡り合う・・・ とにかく、コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」という副題に大いに惹かれ、読み進むにつれて著者の思想に共感するところ大・・・・ その任された職場を、コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」にしたいと無い知恵を絞って考えるのですが、職場である故の制約や、立地・キャパシティー等の物理的な条件から、胸の内に思い描いた形を実際の形にするには至りませんでした。 まあ、その主因はとどのつまりは私の無能故ではありますが、それらの外的諸条件が整わなかったということもそれはそのとおり・・・だろうと思うのではありますが。 その後一年余りを過ごして、さてこの先の我が老後を如何にせむか(二年前から定年後の再雇用、つまりは嘱託としての立場ですから)、と考えたとき、できるならばこの我が手でそんな「THE GREAT GOOD PLACE」をものにしてみたい、と大それた思いがふつふつとする中で、様々な縁(えにし)の巡り会わせでこのようなことになったわけで・・・・ そんな理想に近い場所を現実に構築している仲間も身近にあって、またそんなタイミングで格好の物件と出合う、これまこと男女仲に限らず、この世の縁は異なもの味なもの・・・・なんぞ漕ぎ出ださずにおくものか・・・と大見得きって動き出したわけですが、はて、いまだ五里霧中よりは暗中模索の体たらく、後のことはお客様頼みのええ加減さですが、とにかく気概だけは大きいというお話でありました・・・はい! ちなみに、オルデンバーグが提唱するサードプレイスとは・・・私があれこれ云うより本を読んでもらえばいいのですが、この本、四千幾らとめっぽうお高い。 ウイキペディアを検索すればつぎのような要約に出合いました。まぁ、つっこみどっころはあるのですが、大筋ではこんなものかというところで引用すれば・・・ 『オルデンバーグは、“ファースト・プレイス”をその人の自宅で生活を営む場所、“セカンド・プレイス”は職場、おそらくその人が最も長く時間を過ごす場所。そして、“サード・プレイス”はコミュニティライフの“アンカー”ともなるべきところで、より創造的な交流が生まれる場所。あらゆる社会は既に非公式の出会いの場所を備えていて、意図的に、現在の社会的ニーズに重要なそれらを追及している。 オルデンバーグは、以下のような場所を真のサード・プレイスの特徴を備えているという。 無料あるいは安い 食事や飲料が提供されている アクセスがしやすい、歩いていけるような場所 習慣的に集まってくる フレンドリーで心地良い 古い友人も新しい友人も見つかるようなところ』 版元であるみすず書房はこちらのサイトで。書籍の詳細が見られます。 あっ、最後に、この本の解説の筆をとっているマイク・モラスキー、もう十年近く前に日本のジャズ喫茶論を書いてサントリー学芸賞をとった米国の学者ですが、この人の本もどれをとってもそれなりに面白い。 この一冊も酒呑みはもちろん、そうでない下戸にとってもえたりと手を打つところ多し。 ![]()
by cafe_georgian
| 2015-02-21 13:05
| かふぇ
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